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  1. 千葉市議会 2003-09-11
    平成15年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2003-09-11


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午後1時0分開議 ◯議長(中本貞夫君) これより会議を開きます。  出席議員は52名,会議は成立いたしております。    ───────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯議長(中本貞夫君) 日程第1,会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。5番・武田香織議員,6番・黒宮昇議員の両議員にお願いします。    ───────────────  日程第2 議案自第95号至第117号,発議第       10号質疑,委員会付託 3 ◯議長(中本貞夫君) 日程第2,議案第95号から第117号まで及び発議第10号を議題といたします。  質疑の通告が参っておりますので,通告順に従いお願いします。1番・小西由希子議員。    〔1番・小西由希子君 登壇,拍手〕 4 ◯1番(小西由希子君) 市民ネットワーク小西由希子です。  議案質疑を行います。  議案第95号・平成15年度千葉市一般会計補正予算のうち,土気東地区土地区画整理事業における建物移転補償に係る1億円の内容についてお伺いいたします。  まず初めに,土気東土地区画整理事業予定地は,既に販売が始まっており,現在の販売実績は建て売り70戸中54%の38戸,土地50区画中32%の16区画であると伺っております。販売は,駅に近い方から行っておられるようですが,大変厳しい数字であると思われます。今回,建物移転補償5件について,補正予算より,市として国庫補助金から1億円を支出するということです。販売戦略について,組合で見直しを検討されているようですが,市としての御指導はどのように行っていかれるのでしょうか。  次に,事業計画の見直しを行ったと聞いておりますが,総事業費は幾らで,平成14年度末の時点での実績はどうなっているでしょうか。また,坪35万円の土地売却で事業費を捻出するということですが,地価下落の中,現在の収支バランスはどのようになっているのでしょうか。  また,組合として今後,土地利用の見直しも考えておられるようですが,事業の今後の展開について,市としてはどのような指導をされるのでしょうか。  次に,事業推進における環境影響についてお伺いいたします。
     事業実施において,対象地区は鳥類,ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウシマドジョウ,蛍,カタクリなど貴重な動植物の生息が確認されていますが,それらへの影響はどうなっているのでしょうか。ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウは,98年,99年に生息が確認されていると聞いております。施工前と現況について教えてください。  さらに,事業実施に当たり,周辺への地下水の影響は現在のところどのようになっているのでしょうか。また,調整池の施工では,下流部への影響を少なくするため,矢板で仕切って工事を行うと聞いております。組合事業所の水槽や水田,休耕田を使ってメダカの保護,飼育を行っていると聞いておりますが,メダカの飼育経過はどのような状態でしょうか。  本件最後に,アセスによって生き物が行き来するための道,すなわちコリドーとして残地森林を位置づけていたと思いますが,残地森林の現状はどうなっているのでしょうか。また,今後の方向性はどのようにお考えでしょうか。  次に,議案第95号・平成15年度千葉市一般会計補正予算次世代育成支援行動計画策定事業について伺います。  一つとして,ニーズ調査は本年度に調査内容を決定,調査し,集計するとのことですが,かなりタイトなスケジュールになると思われます。社会福祉審議会への諮問内容はどのようなものでしょうか。また,新たに加わる6人の委員の募集方法とその時期を含め,計画策定全般にわたる今後の具体的なスケジュールについて伺います。 5 ◯議長(中本貞夫君) 上着は御自由に。 6 ◯1番(小西由希子君)(続)二つ目に,調査対象者については,対象者の中に中学生や高校生の保護者が含まれておりませんが,どうしてでしょうか。  三つ目に,小学生児童のいる家庭に対する調査は,各区1校を対象とのことでありますが,同一区内でも地域格差や規模の大小があります。対象校をどのように選定されるのか,お聞かせください。  四つとして,延長保育や一時保育など,さまざまな子育て支援が充実してきていますが,それらの施策は子供自身にとってはマイナス面もあるという意見もあります。だからこそ,母親だけが犠牲になるのではなく,父親も子育てにかかわれるよう,男女共同参画社会の視点での調査項目を含めるべきであると思いますが,御見解はいかがでしょうか。  五つ目に,庁内検討会も立ち上がっているとのことですが,どのような構成になっているのでしょうか。  六つ目,行動計画市町村行動計画のほかに,一定規模の事業主や特定事業主に対しても策定が義務づけられていると伺っていますが,事業主に対する計画策定のための指導,援助はどのようになされるのでしょうか。  次に,議案第95号・補正予算のうち,畜産環境対策事業についてお尋ねいたします。  家畜排せつ物の管理及び利用について,今年度,畜産農家との検討会を立ち上げたと聞いています。PFI方式による広域発酵施設から,今回のように個人に対応する処理施設への補助を行うことになった過程では,農家と所管との間でどのような話し合いがなされたのでしょうか。  また,昨年度検討されたPFIによる広域発酵処理施設導入可能性調査では,ランニングコストの増大と堆肥の販売または処理の困難さが指摘され,実現が見送られた経緯があります。今回の対応は,このランニングコストの解消や堆肥の販売または処理について,すべて事業者が負う計画になっているように思われますが,その点についてはどうお考えでしょうか。  次に,今後,畜産環境対策を考えている個々の農家にとって,どのような方式を採用すればよいかの選択や運転管理などの技術的な面での指導,支援制度が必要だと思われますが,どのようにお考えでしょうか。  さらに,仮称堆肥利用検討会の設置を検討されているようですが,生産された堆肥を使用目的,例えば個々の作物ごとに規格化したり,千葉ブランドなどの付加価値をつけるなど,販売推進を目指した計画は検討されるのでしょうか。  また,今回,環境対策を行う7戸の畜産農家に対して,堆肥の生産や管理等運営上の支援は考えられているのでしょうか。  最後に,廃業を予定している17戸の畜産農家のうち,家畜排せつ物の管理の適正化および利用の推進に関する法律に係る農家数は幾つありますか。また,さまざまな事情で万が一廃業しなかった場合の排せつ物管理については,どのように指導していかれるのでしょうか。  次に,議案第95号・補正予算のうち,適応指導教室設置事業についてお伺いいたします。  今回,若松台小学校余裕教室を利用して,学習室,カウンセリングルームなどの適応指導教室を設置し,平成16年4月に開設すると伺っております。若松台小学校は,都賀駅からさらにバスで10分のところにあり,通うには必ずしも便利なところに立地しているとは言えないかと思います。ここに決定した理由は何でしょうか。また,通学に当たり,学割などの適用はあるのでしょうか。  余裕教室2.5室を使用しての整備とのことですが,通ってくる児童生徒に配慮して,現状では在校生とげた箱の位置など動線を分けています。適応指導教室の設置がこのような条件を満たす学校でなければできないとなると,候補地選定の制約が大きいかと思います。同じように条件を満たす学校以外の施設利用の可能性は考えられないのでしょうか,御見解をお伺いいたします。  ライトポート花見川は,25名定員のところ50名の登録があり,8人が待機中と伺っております。現在,この事業の対象となる児童生徒は何人と把握していらっしゃるのでしょうか。  次に,議案第101号・千葉市勤労市民プラザ設置管理条例の一部改正及び議案第111号・千葉市勤労者総合福祉センターの建物の取得についてお尋ねいたします。  まず,この施設は,雇用・能力開発機構の所有する勤労者福祉施設を譲り受けるものでありますが,譲り受けの金額は,土地と建物合わせて7億と伺っております。購入金額を評価額の2分の1に設定した根拠を教えてください。  同じように自治体が譲り受ける例として,中野サンプラザ,小田原スパウザがありますが,この場合の評価額に対する購入金額の割合はどのようになっているのでしょうか。  また,この施設の維持管理や運営に要する経費は,平成14年度決算で幾らでしょうか。  最後に,利用状況についてお伺いいたします。  体育館,文化棟,トレーニング施設,陶芸室等各施設の年間利用者数は何人でしょうか。  次に,議案第112号・工事請負契約について,千葉市若葉区総合福祉センターの建物についてお尋ねいたします。  一つ目に,保健福祉センター整備基本計画によれば,保健福祉センター整備の基本理念は,安心健やか市民サービス拠点づくりであり,そのためには保健福祉サービスを総合的,一体的に提供し,市民参加による地域保健福祉活動を推進するとうたわれています。この理念を実現するために,実際の運営上の工夫や施策はどのように展開していきたいとお考えでしょうか。  二つ目に,各区において地域に密着した保健福祉活動が展開されるためにも,地域福祉活動への市民参加を促進することは大切です。3階の多目的会議室や4階のボランティア活動室の利用に当たっては,単なる会議室の貸し出しではなく,真に地域福祉活動の拠点とするため,どのように展開していくのが効果的であるとお考えですか。また,利用者側のニーズはどのように把握されていくおつもりですか。  最後に,議案第113号・市場谷津調整池整備工事工事請負契約についてお尋ねいたします。  まず,工事予定地の現況はどうなっているのでしょうか。  地下部については,地盤改良をすると伺いました。しかし,資料を拝見いたしますと,この工事では,低部については盛土や掘削をせず,地形の変更はありません。地盤改良が必要な理由をお聞かせください。  次に,管理用道路について伺います。  工事では,周辺ののり面に盛土して管理用道路をつくるようですが,右岸に2本建設するのはどうしてでしょうか。調整池の建設に当たり,現況ののり面に盛土をして行うのはどうしてでしょうか。貯水量確保を考えると,盛土をせずに建設すれば調整池の面積が少なくて済むのではないでしょうか。今後,管理していく上で,池の底に体積する土砂のしゅんせつについては,どのくらいの頻度で行い,費用は幾らかかるのでしょうか。  以上で,第1回の質問を終わりにいたします。 7 ◯議長(中本貞夫君) 答弁願います。都市局長。 8 ◯都市局長水野紳志君) 議案第95号・平成15年度千葉市一般会計補正予算中,土気東土地区画整理事業に係りますことにつきまして御答弁申し上げます。  まず初めに,組合の販売戦略に対する市の対応でございますが,販売への取り組みは組合の事業運営でありまして,組合みずからの責任と判断によりなされるものであると考えております。  次に,総事業費,14年度の実績及び現在の収支バランスでございますが,総事業費は約200億円で,平成14年度末までの実績は約102億円で進捗率は51%でございます。現在の収支バランスにつきましては,健全な状況にあるものと考えております。  次に,組合の土地利用の見直しについて,市の対応でございますが,市といたしましては,事業計画及び法令等に抵触しない範囲で適切に対応しておるところでございます。  次に,事業進捗における環境への影響でございます。  まず,動植物への影響でございますが,鳥類につきましては,定点観測等による生息確認調査の結果,事業実施前からは減少しているが,周辺地域には多くの山林があり,ここへ移動したものと考えられます。蛍は,昭和の森の湿性植物園あすみが丘水辺の郷公園に放流し,その後,生育が確認されています。ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウは,平成10年,11年の調査では地区外で1個体が確認されましたが,その後の調査では未確認でございます。カタクリは,平成14年9月に,隣接する昭和の森公園内に土壌ごと移植を行い,本年3月に開花が確認されております。  次に,地下水への影響でございますが,地区の周辺3地点で継続的な調査を実施しております。平成13年度までは水位が低下傾向にありましたが,平成14年度では上昇傾向にあります。この傾向は近隣の千葉市地下水地盤沈下調査ともおおむね合致することから,事業による影響はないものと考えております。  次に,保護,飼育しているメダカでございますが,将来の放流先が整備されるまでの間の飼育,保全のため,組合の水槽,市原市のメダカ池などに分け,放流しておるところでございます。  次に,残地森林の現状と今後をどのように考えているかという点でございますが,現在は従前の森林のまま保全されております。今後は,土気東環境連絡協議会において保全方法等を協議してまいりたいと考えております。  以上でございます。 9 ◯議長(中本貞夫君) 保健福祉局長。 10 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 初めに,議案第95号・一般会計補正予算のうち,次世代育成支援行動計画策定事業費について,まず,社会福祉審議会への諮問内容などについてですが,同審議会の児童福祉専門分科会へ諮問し,ニーズ調査から行動計画策定まで,全般にわたって専門的な立場から御審議いただく予定です。新たな臨時委員については,この行動計画は児童を取り巻く生活環境全般にわたりますので,教育や経済などの専門分野から選考したいと考えています。  また,計画策定スケジュールですが,ニーズ調査を来月末ごろから来年1月にかけて実施し,必要サービス量を把握します。そして,来年秋ごろには計画原案を取りまとめ,市民に公表し,御意見を伺いながら計画策定を進めてまいります。  次に,中学生,高校生がいる家庭の保護者世代調査対象に含まれていない点についてですが,国の策定指針では,就学前児童や小学校に通う児童の家庭に対する調査を主体としておりますことから,中学生,高校生の保護者に対する調査は予定していません。  次に,小学生児童のいる家庭に対する調査の対象校についてですが,市街地や自然環境に恵まれた地域など,立地条件や環境面を考慮して選定してまいります。  次に,今回のニーズ調査男女共同参画ハーモニー条例との関連ですが,今回の調査では,配偶者の子育てへのかかわりや子育てと仕事についても調査項目とするなど,夫婦の子育てへのかかわり方についても調査することとしております。  次に,庁内の検討組織ですが,子ども家庭部長を委員長として,企画調整局,市民局,経済農政局教育委員会保健福祉局など,関係各局の課長などにより構成しております。  次に,事業主が策定する行動計画に対する指導や援助についてですが,国においては,計画策定または計画に基づく措置が円滑に実施されるよう,必要な助言,指導,その他の援助の実施に努めることとしています。  また,経済団体などが設置する次世代育成支援対策推進センターでは,計画策定及びこれに基づく措置の実施に関する相談業務が行われます。  一方,本市といたしましても,事業主が積極的に計画策定に取り組んでいけるよう情報提供を行うなど,必要な支援をしてまいりたいと考えています。  続きまして,議案第112号・仮称千葉市若葉区保健福祉センター新築工事についてお答えします。  まず,理念実現のための工夫や施策の展開についてですが,保健福祉センターでは,複雑多様化する保健医療福祉に関する市民のニーズに対応するため,総合相談窓口を中心に,各部門との調整機能の充実や関係機関との連携を強化することにより,保健福祉サービスを総合的,一体的に提供したいと考えております。また,地域の保健福祉関連団体関係機関ボランティアなどとの連携を深めることにより,ネットワークづくりを推進し,公民両面からのサービス提供体制を構築したいと考えております。  次に,多目的会議室ボランティア活動室につきましては,地域における保健福祉活動の場を整備することにより,地域保健福祉の担い手である社会福祉協議会を初め,民生委員,児童委員地域保健推進委員,さらにはボランティアなどの関係者や各種団体相互の連携とネットワークづくりを図るものです。その利用に当たっては,社会福祉協議会を初めとする関係団体や市民の皆様の御意見をよく伺ってまいりたいと考えております。  以上です。 11 ◯議長(中本貞夫君) 経済農政局長。 12 ◯経済農政局長(田村多一郎君) 議案第95号・一般会計補正予算のうち,畜産環境対策事業についてお答えをします。  まず,畜産農家との話し合いの経緯でございますが,平成14年10月にPFI方式導入可能性調査の中間報告を受けまして,畜産農家広域発酵処理施設の見直しについて説明をいたしますとともに,平成15年3月には全体会議を開催しまして,方針変更することについて理解をいただいたところでございます。5月には,畜産農家代表者等で組織する家畜ふん尿処理施設整備検討会を設置いたしまして,8月までに4回開催し,補助事業を基本とする整備方針や,平成15年度,16年度の整備に向けての対応などを協議,検討をしてまいりました。あわせまして,畜産農家を個別に巡回し,整備方針に対する説明を行い,理解を得ているところであります。  次に,今回の補助金での対応は,運営費の削減や堆肥販売等ですべて事業者が負う計画ということでございますけれども,広域発酵処理施設の場合には,ふん尿の搬入に多額の経費がかかるわけですが,個人施設では畜舎に近接した場所に処理施設を設置できますことから,搬入費用が大幅に削減されまして,事業者の運営経費が軽減されるようになります。また,堆肥の利用につきましては,耕種農家畜産農家による堆肥利用検討会を開催いたしまして,堆肥の利用促進を図りたいと考えております。  次に,個々の農家に対します技術的な指導,支援についてでありますが,農家が整備する施設の処理方式等につきましては,個々の農家の飼育形態や施設の設置場所及びランニングコスト等,さまざまな条件を検討しながらアドバイスを行っております。  次に,堆肥の販売促進の計画についてですが,堆肥の販売につきましては,堆肥取締法(153ページで肥料取締法と訂正)で特殊肥料として位置づけられているため,堆肥生産者が堆肥を販売する場合に,県知事に対しまして届け出が義務づけられております。法律に基づきまして個々の畜産農家が堆肥の製品化につきましては検討するものでございますが,市といたしましては,環境保全型農業を推進しておりますので,良質堆肥の生産につきまして指導をしてまいりたいと考えております。  次に,堆肥の生産や管理等の支援についてであります。  堆肥化の目的は,家畜ふん尿の汚物感をなくし,衛生的で扱いやすく,作物や環境に負荷を与えない有効な堆肥をつくりまして,有機性資源リサイクルを推進するためであります。  そこで,畜産農家耕種農家によります堆肥利用検討会を開催いたしまして,耕種農家の使用目的に合う堆肥の生産につきまして,相互に意見交換を行い,優良堆肥の生産につきまして,畜産農家を指導して,利用の促進を図りたいと考えております。  次に,廃業予定農家についてでございますが,廃業予定農家17戸のうち,法の適用される農家は10戸であります。また,16年10月末以降,経営を継続している農家があった場合には,法に基づき関係機関と協議しながら適正に指導してまいります。  以上でございます。 13 ◯議長(中本貞夫君) 教育長。 14 ◯教育長(飯森幸弘君) 議案第95号・一般会計補正予算についての御質問のうち,所管の適応指導教室設置事業にかかわるお尋ねにお答えいたします。  まず,若松台小学校への設置理由,通級に当たっての学割の適用についてでございますが,適応指導教室の設置に当たりましては,余裕教室の状況,昇降口などの施設の構造,交通の利便性等から総合的に検討することとしております。こうした検討の結果としまして,若松台小学校に設置することといたしました。  なお,通級に当たりましては,原籍校ではございませんが,通学定期券が利用できます。  次に,学校以外の施設利用の可能性についてでございますが,整備に当たりましては安全管理上の問題,職員の支援体制の確保,特別教室,グラウンド,体育館などの施設利用等の視点から,余裕教室の有効活用を進めております。  なお,学校施設での生活を通しまして,将来的には原籍校へ復帰することにつながることが本教室設置の趣旨でありますので,現在のところ,学校以外の設置は考えておりません。  最後に,当該事業の対象となります児童生徒の数についてでございますが,昨年度,30日以上欠席しました不登校児童生徒は,小学生90名,中学生594名でありました。このような中で,この7月に適応指導教室入級希望調査を中学校において実施したところ,入級を希望すると思われる生徒の数は61名でございました。  以上でございます。 15 ◯議長(中本貞夫君) 市民局長。 16 ◯市民局長(中野照一君) 議案第101号・千葉市勤労市民プラザ設置管理条例の一部改正及び議案第111号・財産の取得についてお答えをいたします。  初めに,勤労者総合福祉センターの譲渡価格が評価額の2分の1とされた根拠でございますが,厚生労働省による基本方針及び雇用・能力開発機構の実施要領により,土地及び建物を譲渡する場合の譲渡価格を,時価から最大5割を控除した額を譲渡予定価格とすることができる旨規定をされており,今回の提示額はこの規定に従ったものでございます。  次に,雇用・能力開発機構が払い下げした土地つきの施設は,中野サンプラザとスパウザ小田原とされておりますが,中野サンプラザについては,本施設と同様の算定方式により評価額100億円に対して50億円が中野区に提示されたと聞いております。また,スパウザ小田原についても,本市施設や中野サンプラザと同様の算定方式により8億5,000万円の提示がされたと聞いております。  次に,平成14年度決算の3施設の維持管理費でございますが,施設の管理運営は千葉市勤労者福祉サービスセンターに委託をしており,支出した平成14年度委託料総額は2億1,596万2,000円で,うち千葉勤労者総合福祉センターにかかる費用は5,631万4,000円でございます。内訳は,人件費2,114万8,000円,施設管理運営費3,516万6,000円でございます。なお,利用料として1,133万4,000円の収入がございました。  次に,勤労者総合福祉センターの施設ごとの利用状況ですが,体育館が3万6,087人,トレーニング室が1万2,857人,文化施設が6万2,676人で,そのうち陶芸を行う技能講習室で1万270人が利用をしております。したがって,合計で11万1,600人余りが施設の利用をいたしております。これらの勤労者福祉施設では,年間10万人を超える利用がある場合は,利用度の高い優良の評価がされているところでございます。  以上でございます。 17 ◯議長(中本貞夫君) 環境局長。 18 ◯環境局長(竹内茂雄君) 議案第113号・市場谷津調整池整備工事請負契約についてお答えいたします。  まず,工事予定地の現況についてですが,数十年来の休耕田であり,現状は荒れ地状態となっております。  次に,地盤改良の必要性についてですが,調整池の予定地は軟弱な地盤であるため,30年確率の降雨,最大水量3万3,000トンの荷重に耐え得る地盤を有していないことから,地盤改良工事が必要となるものでございます。  次に,管理用道路を右岸に2本建設することについてですが,1本は本体の管理のための道路です。もう1本は,池の底にたまる土砂を定期的にしゅんせつ,運搬するための作業用道路です。  次に,現況ののり面に盛土して調整池を建設する理由についてですが,のり面の工事はある程度,自然の形状を成形して,調整池の容量を確保するため,盛土部分も切り土部分もございます。  最後に,池の底に堆積する土砂のしゅんせつの頻度とその費用でございますが,調整池のしゅんせつは,特別の場合を除き5年に一度の割合で行い,費用はトン当たりおよそ2万円程度でございます。  以上でございます。 19 ◯議長(中本貞夫君) 小西議員。 20 ◯1番(小西由希子君) 2回目の質問をいたします。  議案第95号・一般会計補正予算のうち,土気東地区土地区画整理事業について伺います。  事業の収支バランスは健全な状況にあるとのお答えでしたが,昨年度,事業計画の見直しを行い,支出の縮減などを盛り込んだと聞いております。具体的な数字を挙げて健全な状況をお示しください。
     次に,鳥類の定点観測等による生息確認調査の結果,事業実施前から比べると減少しているとのお答えでしたが,種数,確認個体数など具体的な数字をお示しください。  事業開始前,当地区には,やはり貴重種であるシマドジョウも生息しておりましたが,現在の生息状況はいかがでしょうか。  地下水への影響について,13年度までは水位が低下傾向,14年度では上昇傾向とのお答えですが,何センチ,または何メートル低下,上昇したのでしょうか。また,事業による影響はないと判断された千葉市地下水地盤沈下調査の結果も具体的な数字でお示しください。  次に,飼育,保全を図っているとの御答弁のありましたメダカについて伺います。  現場から捕獲した個体数は何匹ですか。飼育はうまくいっているのでしょうか。個体数の変化など,具体的にお教えください。  最後に,生き物のためのコリドーとして確保された残地森林の現状について,再度お伺いいたします。現状と今後の保全についてお答えください。  次に,一般会計補正予算のうち,次世代育成支援行動計画策定事業費について伺います。  ニーズ調査の内容についての検討は,社会福祉審議会児童福祉専門分科会の中で行うとのことですが,この分科会のメンバーの平均年齢を教えてください。社会福祉審議会児童福祉専門分科会に臨時委員6人が新たに加わるということですが,これらの方々は,ニーズ調査の内容の検討には加わらないのでしょうか。  次に,一般会計補正予算のうち,畜産環境対策事業についてお尋ねいたします。  仮称堆肥利用検討会は,いつから開催され,いつまで継続されるのでしょうか。また,今回対象の7戸の事業完了時期と堆肥生産が始まる時期,さらに利用可能な堆肥が生産される時期はいつごろになるのでしょうか。  2回目の質問を終わります。 21 ◯議長(中本貞夫君) 都市局長。 22 ◯都市局長水野紳志君) 議案第95号・平成15年度千葉市一般会計補正予算中,土気東土地区画整理事業についての2回目の質疑にお答え申し上げます。  まず,事業の収支バランスを具体的な数字ということでございますが,現在の事業計画約200億円の内訳は,収入が保留地処分金の約150億円及び補助金が約50億円というふうになっておるところでございます。支出につきましては,道路築造,建物移転,上下水道,整地等の工事費が約168億円,その他事務的経費が約32億円となっており,バランスはとれておるものと考えております。  次に,鳥類の種の数,あるいは確認個体数,具体的な数値ということでございますが,鳥類につきましては,事業実施以前の平成9年度の観測では81種目が確認され,平成13年度(153ページにて14年度と訂正)の観測では49種目が確認されております。個体数の調査は実施しておりません。  次に,シマドジョウの現在の生育状況でございますが,シマドジョウにつきましては,平成10年度に10個体を昭和の森湿性植物園に移したところです。その後,現在は確認されておりません。  次に,地下水の状況を数値でということでございますが,平成11年度の観測水位を基準とする平成12年度の水位は約50センチ低下いたしておりまして,平成13年度は12年度と同じ水位でございました。平成14年度では平成11年度の水位まで上昇したところでございます。また,平川町で観測しております千葉市地下水地盤沈下調査においても同様な比較をいたしますと,平成12年度は平成11年度と比し約60センチ低下し,平成13年度は約80センチ水位が低下したところでございますが,平成14年度では回復いたしまして,平成11年度の水位より13センチ上昇しているところでございます。  次に,捕獲したメダカの数と飼育状況,個体数の変化を具体的な数値でということでございますが,メダカにつきましては約1,600匹を捕獲し,分散して放流いたしましたが,組合事務所の水槽のメダカは68匹にふえておりますが,メダカ池等につきましては,マツムシ等の害虫,ブルーギル,ブラックバスによる捕食等により残念ながら激減いたしまして,現在8匹が確認されている状況でございます。  今後は,組合により水槽で飼育しておりますメダカを増殖させることを考えております。  次に,コリドーとして確保した残地森林の現状と今後でございますが,残地森林における帯状公園は,コリドーとして計画されておりまして,風倒木及び針葉樹を広葉樹に植えかえて整備を図ってまいります。  以上でございます。 23 ◯議長(中本貞夫君) 保健福祉局長。 24 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 次世代育成支援行動計画策定事業費に関する2回目の御質問についてですが,まず,児童福祉専門分科会の委員の平均年齢は,今月1日現在で59.1歳です。  次に,ニーズ調査の内容検討への臨時委員のかかわりですが,このニーズ調査は来月末ごろに開始する予定ですが,これに先立ち,臨時委員の加わった児童福祉専門分科会で御審議いただきたいと考えております。  以上です。 25 ◯議長(中本貞夫君) 経済農政局長。 26 ◯経済農政局長(田村多一郎君) 畜産環境対策事業についての2回目の御質問でございますが,先ほど1回目の答弁の訂正をさせていただきたいと思います。  堆肥販売促進の答弁中,肥料取締法と答弁をいたしますところ堆肥取締法と発言をいたしました。おわびして訂正させていただきます。  それでは,2回目の質問にお答えをいたします。  堆肥利用検討会につきましては,使用目的に合いました優良堆肥の安定生産がされるまで継続することといたしておりまして,設置時期につきましては,9月末を目途に調整を図っているところであります。また,施設の整備は今年度中に完了いたしまして,処理方法にもよりますが,おおむね施設稼働後50日から100日後に堆肥化されます。  以上でございます。 27 ◯議長(中本貞夫君) 都市局長。 28 ◯都市局長水野紳志君) 先ほどの御答弁の中で,鳥類の種類確認個体数のところで,14年度というふうに御答弁するところ,13年度というふうに誤って答弁いたしました。訂正させていただきたいと思います。 29 ◯議長(中本貞夫君) 小西議員。 30 ◯1番(小西由希子君) 質疑ではありませんが,最後にお話しさせていただきたいと思います。  議案第95号・一般会計補正予算のうち,土気東地区土地区画整理事業について。  御答弁によりまして,今後の事業の見通しが大変厳しいことがよくわかりました。また,事業実施により鳥類の種数の減少,ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウシマドジョウの消滅の可能性,メダカ保全のための飼育の困難さ,残地森林を利用した生物のためのコリドー計画も実現できなかったことがよくわかりました。事業が進展している中で,本事業そのものを否定するわけではありませんが,環境影響の回避,すなわちミチゲーションの手法が,これまで一般に考えられていたより,はるかに困難であることが証明された事例であると思います。  我孫子市では,市内で唯一残された谷津田を保全するため,1億6,000万円ものお金を使って保全を図っていくと聞いております。千葉市は,市街化が進む中でも,生物多様性の高い自然環境が多く残されており,それらを当たり前に享受しております。なくなってしまってから同じ環境を人工的に回復する困難さと費用の膨大さを改めて認識していく必要があると思います。  ともすると,私たちは人の知恵,機械の力,お金の力で自然環境をも思い通りにできると思いがちですが,おごることなく謙虚に受けとめる姿勢が必要であると考えます。  一般会計補正予算のうち,畜産環境対策事業につきましては,堆肥化のための機械の耐用年数は5年から8年と聞いております。畜産環境対策には多額の費用がかかり,畜産農家の経済的負担もかなり大きいものと思われます。千葉市内における畜産農業の今後の振興のためにも,畜産農家支援のため,行政の十分なかかわりが求められているのではないでしょうか。  議案第112号・工事請負契約について,千葉市若葉区保健福祉センター仮称新築工事につきましては,若葉区保健福祉センターは,今後おおむね10年間をかけて全区に整備されようとしている施設の先駆けであります。保健や福祉を取り巻く環境の変化に対応するためには,施設整備だけでなく,これまで役割分担していた保健センター,福祉事務所,社会福祉協議会の機能が,縦割りの壁を取り払って市民が求める十分なサービスを提供していく必要があると考えます。  現在,策定が検討されている地域福祉計画も,地域住民によるさまざまな福祉活動への参加が期待されており,この保健福祉センターの果たす役割は大変大きいでしょう。センター本来の機能を発揮するためには,経験豊富で十分な人材の確保と職員の意識向上が必要条件であると思われます。さらに,行政と市民との協働を進めていくにも,新たな取り組みが要求されます。職員配置や研修のあり方,施設運用の方法に今まで以上の工夫と充実が必要であると考えます。  最後に,議案第113号・市場谷津調整池整備工事工事請負契約についてです。  現在,全市を挙げて,谷津田の保全,ビオトープ空間の創出など,市内の自然環境を生かした環境保全に積極的に取り組んでいるところです。  今回,調整池の対象地であるところも谷津田です。本事業は,環境局の御担当であり,谷津田保全の直接の所管もまた環境局であります。本事業の計画策定に当たり,谷津田の環境を生かした調整池整備はお考えにならなかったのでしょうか。御検討の余地もあったのではないかと思われます。  上流部は,残念ながら私たち市民の生活からの負の遺産である焼却残渣や不燃ごみの埋め立て処分場となっております。だからこそ余計に3面をコンクリートでがちがちに固めた従来どおりの調整池ではなく,調整池機能を持たせつつ,ふだんは豊かな谷津田環境を維持した場所として生かしていく方法もあったのではないかと思います。これまでの常識にとらわれることなく,柔軟な広い視野に立った施策の展開が必要であると考えます。  これで議案質疑を終わりにし,さらに常任委員会で議論を深めていきたいと考えます。 31 ◯議長(中本貞夫君) 小西由希子議員の質疑を終わります。  質疑を続けます。28番・木田文代議員。    〔28番・木田文代君 登壇,拍手〕 32 ◯28番(木田文代君) 日本共産党千葉市議団を代表して,議案質疑を行います。  まず最初は,議案第95号・一般会計補正予算中,生徒指導対策費についてです。  これは,ことし1月より開所している適応指導教室に続いて,二つ目の教室を補正予算で行おうというものです。  先日,新聞報道された文部科学省の学校基本調査の中で,昨年1年間に学校を30日以上休んだ不登校の小中学生が,1991年の調査開始以来,初めて減少したということでしたが,13万人を超えるデータは教育現場の厳しさを今なお示しております。千葉市でも,不登校をなくすための取り組みを強めることは歓迎されることです。  そこで伺います。  第1に,この事業への国や県からの補助について,また,この事業の今後の計画について伺います。  第2に,適応指導教室の教師の人数,また,その処遇,専門の研修が十分受講できているかについて伺います。  第3に,適応指導教室に通う児童の給食や交通費の経済的負担はどうなっているのか伺います。  第4に,通っている児童や保護者の意見を反映する場は設けられているのか伺います。  次に,議案第95号・一般会計補正予算,農林水産事業費,畜産環境対策事業費1億4,159万1,000円についてです。  説明によれば,この予算は家畜ふん尿処理施設整備補助事業で,補助率は施設整備75%,乾燥ハウス,堆肥舎が対象となっています。機械整備はバキュームカー,ホイルローダーなどで,補助率75%及び50%となっています。対象農家は56戸で,そのうち今回の対象は7件で,総事業費が1億9,800万円,内訳は,補助金1億4,159万円,差額は畜産農家の負担となります。1戸当たりの平均的経費は補助金2,000万円,農家の自己負担は800万円とのことです。  そこで,まず事業費について伺います。  第1に,今回の補助事業を実施すれば,7件の畜産農家は法律の要件をクリアできるのでしょうか。  二つに,1戸当たり800万円を自己負担する7戸の畜産農家と平成16年度に予定されている畜産農家49戸は,農産物の輸入自由化やBSEなどの影響で経営環境は大変厳しいものがあります。その上,このような負担では経営は成り立つのでしょうか,お答えください。  三つに,畜産環境対策事業は,国への重点要望事項であると聞いていますが,補助事業費1億4,159万1,000円のうち,国庫補助金はわずか380万円しかありません。今後の国庫補助金獲得の見通しはどうでしょうか。  次に,予定されていたふん尿広域処理から個別農家の処理による補助事業への変更について伺います。  平成11年施行された家畜排せつ物の管理適正化及び利用の促進に関する法律により,平成16年10月までに整備することが義務づけられました。これを受けて,千葉市は平成12年に広域発酵処理施設整備を新5か年計画に位置づけ,畜産農家にも広域発酵処理施設整備を伝えてきました。平成14年度予算では,PFI方式の導入を検討する予算を組み,用地も決定しました。  ところが,平成14年12月5日,市は財政負担の増大などを理由に,広域発酵処理施設の見直し,補助事業で行うことで農家と協議をしていくと発表しました。法律による猶予期間が間近に迫ってから突然方針を転換されたのです。  そこで伺います。  一つに,予定されていた広域発酵処理施設から補助事業に転換するわけですが,変更前の千葉市の財政負担と畜産農家の自己負担は幾らでしょうか。また,変更後のそれぞれの負担は幾らになるのかお答えください。  次は,議案第99号・特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正についてです。  公職選挙法の一部が改正されて,期日前投票制度が創設されました。従来の不在者投票の手続が簡素化され,投票にスムーズになるということです。  そこで伺います。  第1に,この制度は具体的にはどのように変わっていくのでしょうか。  第2に,今回の改正で期日前投票の投票管理者,投票立会人が必要となり,報酬を定めることになりましたが,人選に当たっては人格高潔な方が求められると思います。どのように選定をするのか伺います。  第3に,投票所について伺います。  投票所がより身近にあることで,市民が気軽に選挙に参加できる権利が保障されると思います。区役所以外にも投票所の設置が必要ではないでしょうか,見解を伺います。  次に,議案第113号・市場谷津調整池整備工事についてです。  この調整池は,新内陸最終処分場の計画当時より予定されていたものですが,大変大がかりな調整池になろうとしています。私どもは,この調整池は防災上必要なものだと思いますが,環境に優しい調整池にすべきではないかと考えます。  そこで何点か伺います。  第1に,市内にはこれまでも開発に伴うものなど幾つかの調整池が設置されていますが,この市場谷津調整池は,ほかの調整池と違う機能があるのでしょうか。  第2に,どのくらいの調整機能があり,災害にはどれだけ対応できるのでしょうか。  第3に,この調整池は13億4,400万円もの予算です。地盤改良工事がされるということですが,どのような工法が行われるのでしょうか。  第4は,市内各地にある調整池は,親水公園の一つとして,野球場やテニスコート,あるいは散策路などが設けられ,市民の憩いの場として利用されています。この調整池にも設けられるのでしょうか。  次は,議案第114号・花見川図書館花見川団地分館,花見川市民センター及び青少年補導センター北分室複合施設改築工事についてです。  これは,花見川団地内に現在ある図書館分館の建てかえと,今,花見川団地内の商店街にある市民センターを移転させ,青少年補導センターについては移転設置し,複合施設として建設するものです。  そこで伺います。  第1に,建設用地はこれまで都市整備公団より無償で借りていたものですが,今後もその契約は継続されるのでしょうか。  第2に,雨水利用,太陽光発電設備,シックハウス対策はとられているのでしょうか,お答えください。  次は,議案第115号・蘇我特定地区北側横水路改修工事その1についてです。  川崎町東西1号線と国道357号の交差部の拡幅が必要であり,そのために横水路300メートルの工事費5億3,550万円と説明がありました。  そこで伺います。  第1に,この工事は蘇我特定地区の概算事業費のうち幹線街路工事に含まれているということですが,その総額は幾らで,その内訳をお答えください。また,国,千葉市,JFEはそれぞれ幾ら負担することになるのか伺います。  第2に,この工事の必要性について伺います。  第3に,この工事が完了すると,現在よりどんな変化があるのでしょうか,お答えください。  第4に,これまで横水路は国が所有し,県の管理でしたが,いつから市の管理になったのでしょうか。また,その理由についても伺います。  第5に,この工事に伴う環境問題について伺います。  ここの排水路は近隣市民から愛されています。この排水路には,環境省のレッドデータブックに掲載されているウラギクが自生しているそうです。また,千葉県のデータブックに掲載されているシオクグが南側水路にあります。  そこで伺います。  一つに,環境を守る立場から,改修工事に伴いこの二つの植物にどのように対応されたでしょうか。
     二つに,環境省や千葉県がレッドデータブックに掲載するということは,どんな意味を持つのでしょうか。また,ウラギク,シオクグとはどんな植物なのかお答えください。  次に,議案第116号・千葉外房有料道路の事業計画の変更についてです。  これは,千葉外房有料道路の障害者割引について,障害者の方と福祉事務所の事務の簡素化を図るため変更するというものです。  そこで伺います。  第1に,現在の利用人数について伺います。  第2に,車を所有していない障害者が運転する場合,知人の車を借りたり,レンタカーの運転などが考えられます。その際にも適用されるのか伺います。また,精神障害者にも適用されるのでしょうか,伺います。  次に,議案第100号・千葉市税条例の一部改正,第103号・千葉市心身障害者扶養共済条例,第104号・日本体育・学校健康センター共済掛金徴収条例の一部改正についてです。  これらは独立行政法人化に伴う改正です。また,これらは特殊法人改革の一環で出されたものです。国民が本来望んでいる改革は,むだをなくし,国民生活に必要なものは拡大,充実させること,また,官僚の天下りをなくし,利権と癒着構造にメスを入れることです。しかし,今回の改革の中身は,国民の要望にはこたえられていません。これら多くの問題点がある中で出されていることを指摘しておきたいと思います。  そこで,まず第100号について伺います。  緑資源機構は,緑や自然破壊を引き起こしてきた大規模林道事業などに多大な浪費をしてきた公共事業を依然として引き継いでいます。千葉市には直接関係する事業所はないとのことですが,緑資源機構など独立行政法人化について問題はないと考えているのか伺います。  次に,第103号についてです。  障害者扶養共済制度は,障害のある方を扶養している保護者がみずから生存中に掛金を納め,保護者に万一のことがあった際,障害のある方に終身一定額の年金を支給する制度です。これは関係者にとって大切な制度ですが,近年,受給者の増大や資産運用の問題で原資が不足し,支払いに支障が出ている状況です。そこで,公的な援助など制度の改革などが求められています。こうした中,独立行政法人福祉医療機構に移行して,障害者がこれまでどおりきちんと給付が受けられ,さらに拡充されていくのか伺います。  次に,第104号についてです。  日本体育・学校健康センターは,子供たちの学校でのけがなどに対する保障など,大きな役割を果たしています。これが独立行政法人日本スポーツ振興センターに業務が移行されます。このことによって,給付水準が下げられたり,掛金などが引き上げられたりすることはないのか,また,情報公開など関係者などの意見,要望がどのように保障されていくのか伺います。  最後は,入札にかかわり,議案第112号,113号,114号,115号について伺います。  第112号と第114号は落札率が85%,すなわち最低制限価格で,それぞれ1社を除き,くじ引きとなり落札者が決定されているわけです。千葉市は,最低制限価格でのくじ引き入札がこの間多いと聞いております。第113号,第115号は96.1%と96.8%で落札されています。片方は最低価格でくじ引き,もう一方はかなり高い落札率です。このような状況は異常な事態ではないでしょうか。  そこで伺います。  第1は,全国市民オンブズマンが,先ごろ全国の自治体の公共工事落札率ランキングを発表し,政令市では千葉市が一番落札率が低いとされていました。こうした低い落札率を千葉市はどう考えているでしょうか。また,最低制限価格を事前公表している政令市の状況はどのようになっているでしょうか。  第2は,一方で96%を超える高い入札もあります。これは問題ないのでしょうか,お答えください。  以上で,1回目の質疑を終わります。(拍手) 33 ◯議長(中本貞夫君) 答弁願います。教育長。 34 ◯教育長(飯森幸弘君) 初めに,議案第95号・一般会計補正予算についての御質問のうち,所管の生徒指導対策費にかかわるお尋ねにお答えいたします。  まず,当該事業への国や県からの補助についてでございますが,本事業は本市が独自に実施している事業であります。また,今後の計画でございますが,新5か年計画におきまして,17年度に中央区,稲毛区で1カ所の整備を行うこととしております。  次に,適応指導教室の教師の人数と処遇についでございますが,現在,非常勤嘱託職員3名を指導員として配置しております。専門の研修につきましては,教育センターでの研修,適応指導教室における定期的な事例研究や情報交換,さらには指導方法等についての研修を行っております。  次に,児童生徒の給食や交通費の負担についてでございますが,本市の適応指導教室は,児童生徒の生活のリズムに合わせ,自由な時間に通えることが特徴でありますので,給食は実施しておりません。  なお,交通費につきましては,市では支給しておりませんが,通学定期券の利用が可能となっております。  次に,適応指導教室に通っております児童や保護者の意見を反映する場についてのお尋ねでございますが,児童生徒につきましては,指導員がカウンセリングを行っております。また,保護者につきましては,保護者懇談会や教育センター教育相談部門との合同保護者会を開催しております。  次に,議案第114号にかかわる御質問にお答えいたします。  まず,複合施設建設用地にかかわるお尋ねでございますが,花見川団地分館の用地は,昭和54年1月から旧日本住宅公団より無償で借り受けておりました。同施設の解体に伴いまして,これまでの土地使用貸借契約は解除となっております。したがいまして,今回の複合施設の敷地につきましては,新たに公団から借り受けるものでございますため,都市基盤整備公団法に基づき,土地賃貸借契約を公団と締結するものであります。  次に,環境対策に関しましては,トイレの洗浄水として雨水利用を行うこととしており,10キロワットの太陽光発電設備を設置する予定であります。また,シックハウス対策につきましては,建築基準法に基づく対策を施し,竣工時に残留濃度測定等の安全確認を実施いたします。  最後に,議案第104号にかかわる御質問にお答えいたします。  まず,日本スポーツ振興センターへの移行に伴う給付水準の低下等,影響はないかとのお尋ねでございますが,学校管理下の児童生徒等の災害共済給付制度につきましては,独立行政法人に移行いたしましても,当該制度はすべて継承されますので,給付水準及び掛金には変更がないものと認識しております。  また,情報公開等につきましても,これまでと同様と聞いております。  以上で終わります。 35 ◯議長(中本貞夫君) 経済農政局長。 36 ◯経済農政局長(田村多一郎君) 議案第95号・補正予算のうち,畜産環境対策事業費についてお答えをいたします。  まず,今回の整備対象の法律要件のクリアについてでございますが,家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関します法律は,野積み,素堀りを初めとする家畜排せつ物の不適切な管理を防止するための法でございます。今回の整備によりまして,7戸の農家はこれをクリアできるものであります。  次に,施設整備後の経営についてであります。施設の整備につきましては,農家個々の経営状況に適合した処理施設とするよう指導しております。したがいまして,施設整備に当たりましては,農家側は施設費,管理費等を考慮しながら処理施設の選択をしておりますことから,今後の経営は成り立つものと考えております。  次に,国庫補助金の見通しにつきましては,事業の採択と補助金の獲得につきましては,国の補助対象要件に該当するよう畜産農家を指導いたしますとともに,積極的に国と協議をしてまいります。  次に,方針変更前と変更後の負担の問題についてであります。  広域発酵処理施設の場合では,施設整備費にかかわる市の負担額は100トン処理能力の施設でおおむね20億円相当を予定をしておりました。補助事業に転換したことによる市及び農家の負担額につきましては,16年度の整備予定の49戸について,現在取りまとめているところでございますので,はっきりした負担額の算出はできませんが,ただ,今年度整備予定の7戸の平均事業費を参考に推測をいたしますと,市の負担額はおおむね11億円程度になるものと考えられます。また,農家の負担額はおおむね4億円程度になるものと考えられます。  一方,広域発酵処理施設の場合は,施設運営費及び収集運搬費で年間約5億円を上回る財政支出が想定されますことから,これを市と畜産農家の両者で負担することとなります。補助事業により施設整備をした場合には,畜産農家は収集運搬経費が大幅に削減されるとともに,処理経費も安くなります。  以上でございます。 37 ◯議長(中本貞夫君) 選挙管理委員会事務局長。 38 ◯選挙管理委員会事務局長(小倉勝泰君) 議案第99号・特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正の御質問についてお答えいたします。  初めに,期日前投票制度は,具体的にどのように変わるのかとのことですが,従来の名簿登録地の市区町村における不在者投票にかわる制度で,投票日前であっても,投票日と同じく投票用紙を直接投票箱に入れることができる制度であります。従来の不在者投票のように,投票用紙を封筒に入れて,それに署名するといった手続が不要となり,投票しやすくなります。  投票できる期間は,公示または告示日の翌日から投票日の前日までで,投票できる時間は午前8時30分から午後8時までとなっています。  投票できる選挙人は,選挙期日に仕事や用務があるなど,現行の不在者投票事由に該当すると見込まれる者で,一定の事由に該当する旨の宣誓書が必要となります。  なお,この制度は本年12月1日に施行され,これ以後に公示または告示される選挙に適用されます。  次に,期日前投票所の投票管理者,立会人の選任についてですが,期日前投票所の投票管理者,立会人の要件は,投票日の投票所と違い,当該選挙の選挙権や各投票区の選挙人名簿に登録されている必要はなく,選挙権を有していれば選任できます。また,投票日の投票所は1日に限られておりますが,期日前投票所は長期間開いておりますので,管理者及び立会人はある程度複数の者を選任する必要があると思われます。  選任に当たりましては,区内の各種団体の中から選任する方向で区選挙管理委員会と協議をしてまいります。  最後に,区役所以外にも投票所の設置が必要ではないかとのことですが,区役所以外に期日前投票所を設ける場合には,次の問題が考えられます。  一つ目として,期日前投票所はある程度の広さを要する施設の確保が必要であること,二つ目として,事務処理について,ある程度専門知識を有する職員の配置が必要となること,三つ目として,期日前投票は投票箱に直接投函する確定投票となることから,投票所を複数設ける場合,二重投票を完全に防止する対策が必要であり,そのためには選挙人名簿のオンライン化の措置を講じなければならないなどの理由から,区役所以外に期日前投票所を設けることは現時点では難しいものと考えております。  以上で終わります。 39 ◯議長(中本貞夫君) 環境局長。 40 ◯環境局長(竹内茂雄君) 議案第113号・市場谷津調整池整備工事請負契約についてお答えいたします。  まず,ほかの調整池との相違点でございますが,防災調整池として整備するもので,ほかの調整池と異なる機能はございません。  次に,調整機能と災害への対応能力でございますが,この調整池は,周辺流域面積25.5ヘクタールを対象とした30年確率の降雨に対応できる調整機能を有し,3万3,000立方メートルの雨水調整が可能であります。これにより,下流域のはんらん防止を図るものでございます。  次に,地盤改良工事の工法についてですが,粉体噴射攪拌工法で行います。この工法は,現状の地盤にセメント系改良材を注入し,かきまぜることにより,必要とする強度が短期間に得られる高度な技術的な方法です。  最後に,市民の憩いの場となるような施設の建設についてですが,調整池内には常時10センチメートル程度の水がたまっていることから,調整池内ではなく,調整池に隣接する広さ約2,000平方メートルの土地に桜の木などを植樹し,花見や散策などのできる多目的広場を整備いたします。  次に,議案第115号・蘇我特定地区北側横水路改修工事請負契約のうち,所管についてお答えいたします。  初めに,レッドデータブックに掲載される意味でございますが,レッドデータブックは,絶滅のおそれのある動物と植物の種の生息状況等を取りまとめており,野生動植物の保護の基礎資料として活用されているものであります。環境省レッドデータブックでは,全国レベルにおいて絶滅の危険が増大している種を掲載しております。また,千葉県レッドデータブックでは,千葉県内において絶滅の危機に瀕していると同時に,保護を必要としている種を掲載しております。  次に,ウラギク,シオクグについてですが,ウラギクとはキク科の植物で,海岸や河口などの潮の干満によって,潮水をかぶるような湿地に生育する越年草でございます。高さ30センチから50センチで,8月から11月に赤紫色の花をつけます。また,シオクグとは,カヤツリグサ科の植物で,海水の入る河口の湿地に生える多年草でございます。6月から8月にかけて花をつけます。  以上でございます。 41 ◯議長(中本貞夫君) 都市局長。 42 ◯都市局長水野紳志君) 議案第115号・工事請負契約について,蘇我特定地区北側横水路改修工事その1についてお答え申し上げます。  まず,幹線道路事業の総額とその内訳でございますが,蘇我特定地区概算事業費のうち幹線道路事業の総額は245億円を想定しており,この内訳は,現在事業を進めております都市計画道路川崎町南北線と,将来整備を予定しております川崎町東西2号線の延伸部,仮称南北線幹線道路の都市計画道路の整備及び国道357号拡幅,横水路改修等でございます。  次に,この事業に対します国,市,JFEの負担割合でございますが,幹線道路事業費245億円の負担割合は,国121億円,市124億円を想定しております。  次に,この工事の必要性でございますが,本工事は蘇我臨海土地区画整理事業により新設される川崎町東西1号線と国道357号との交差部分について,交通管理者との協議により交差点改良を伴う車道の拡幅整備は必須条件とされました。このことから,現行の水路部分を道路として整備することが必要となったため,先行して水路を暗渠化するものでございます。  次に,工事終了後の交差部ですが,現在は一般国道357号上り線は,直進2車線と右折1車線が設けられております。また,下り線は直進2車線と左折1車線が設けられております。今回の工事完了後の交差点改良により,上り線は直進2車線と右折2車線及び直進を兼ねた左折1車線が,また下り線においては,直進2車線に右折2車線及び左折1車線が設けられることとなります。  次に,横水路の用地がいつから市の管理になったのかということでございますが,平成15年4月1日,国から法定外公共物として無償譲渡を受け,管理しているところでございます。  次に,市の管理にした理由でございますが,都市計画道路幕張町村田町線の道路予定区域に現在の水路用地がかかるため,国から無償で取得したものでございます。  次に,環境問題のうち希少植物の保護についてでございますが,北側横水路に生息が確認されましたウラギクにつきましては,千葉県立中央博物館の学識経験者の御意見により,2級河川生実川へ個体による移植を行いました。シオクグにつきましては,現工事区間には生息しておりませんが,今後,生息しております南側横水路の改修工事の必要性が生じた時点で,適切な対応を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 43 ◯議長(中本貞夫君) 建設局長。 44 ◯建設局長(前田正啓君) 議案第116号・千葉外房有料道路の事業計画の変更についてのお尋ねにお答えいたします。  障害者の現在の利用人数についてでございますが,平成14年度における千葉外房有料道路の誉田区間と茂原区間を合わせた両区間の年間交通量は478万3,400台で,このうち障害者が利用した台数は4万4,968台であります。  次に,知人の車やレンタカーについて,障害者割引が適用されるかについてでございますが,割引の対象となる自動車は,当該身体障害者またはその親族等が所有するものとなっており,自動車検査証の所有者の氏名または名称の欄に当該身体障害者もしくはその親族等の氏名が記載されているもの,または,割賦契約もしくは長期の賃貸借契約等により自動車を利用している場合であって,自動車検査証の使用者の氏名または名称の欄に当該身体障害者もしくはその親族等の氏名が記載されているものとなっております。これらのことから,知人の車やレンタカーの場合は割引の対象とはなりません。  次に,精神障害者に対して障害者割引が適用されるのかについてでございますが,現在,割引の対象となっておりません。  以上で終わります。 45 ◯議長(中本貞夫君) 財政局長。 46 ◯財政局長(鎗田昭雄君) 初めに,議案第100号・千葉市市税条例の一部改正についてですが,緑資源機構の独立行政法人化について問題はないのかとのことでございますが,緑資源機構の独立行政法人化につきましては,国に統制される行政組織の運営を改め,事務事業の減量,効率化や透明性の向上を図ることを目的として設立された独立行政法人と認識しております。  今回の市税条例の改正につきましては,土地改良事業施行者の名称の変更による規定の整備であり,税務行政について実質的な影響を及ぼすものではないと考えております。  次に,議案第112号から115号の工事請負契約について,3点の御質問にお答えをいたします。  まず,本市の低い落札率についてどう考えているのかとのことでございますが,現在の経済情勢や公共工事の減少を反映し,各入札参加者の強い受注意欲のあらわれとともに,平成13年7月より希望型指名競争入札を導入し,競争性を高める制度に改善した結果であると考えております。  また,最低制限価格を事前公表している政令市の状況ですが,本市のほか福岡市及び大阪市がございます。  次に,落札率96%を超える入札結果についてですが,この2件につきましては,公募型指名競争入札でありますので,入札参加者全員から誓約書及び積算内訳書を提出させたところであり,積算内訳書の精査の結果も適正であることから,各入札参加者が設計書,仕様書等に基づき,見積もり積算を行って入札に臨んだ結果であると推測しております。  以上でございます。 47 ◯議長(中本貞夫君) 保健福祉局長。 48 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 議案第103号・千葉市心身障害者扶養共済条例の一部改正についてですが,心身障害者扶養保険事業は,特殊法人から独立行政法人に移行しても承継されますので,心身障害者扶養共済制度の年金給付には支障はないと考えます。  以上です。 49 ◯議長(中本貞夫君) 木田議員。 50 ◯28番(木田文代君) 2回目を行います。  まずは,有料道路の障害者に対しての割引制度なんですけれども,事務手続が簡素化され,障害者にとってサービスが少し前進したという内容なわけです。しかし,これら利用の拡大という点では,これまでどおりの人,すなわち車を所有している方,また家族が車を所有している人ということに限定されているわけです。本人または家族が車を所有していない障害者にとっては何ら改善されていない中身であり,また,精神障害者にとっても同様のことが言えます。  先ほど利用人数をお答えいただいたわけなんですが,全体で利用台数をお答えいただきましたけれども,この割引制度を使っている身体障害者の方は,昨年の決算で7,135人ということをお聞きしております。十分にやっぱり使われていないという実態がここにあらわれていると思います。不景気の中で,障害者の方は社会保障の改悪や雇用の不安定などから,大変厳しい現実にさらされております。  今回は,国の制度に沿って制度が変わるという,そういう中身でしたけれども,いろいろな問題点があるということを指摘しておきたいと思います。  次は,適応指導教室の問題なんですが,昨年の市内の不登校児童は小中合わせて684名いるということです。こうした子供たちに対して,教育を受ける権利を保障するために今回の適用指導教室を設置するわけですけれども,全体の数からいって,現在の計画ではまだまだ不十分という,そういう感がします。今回の設置で受け入れ体制が約100名になるわけですが,単純計算しても584名の子供たちの受け皿がないということになるわけです。もっとも,学校に通えない子供たちにとって,受け皿を完全に整備したとしても,そこに通う子供たちはわずかになるかもしれません。しかし,行政は子供たちに対して教育を受ける権利は保障しなければならないというふうに思います。  さて先日,ある不登校の中学生のお母さんからこんなお話を伺いました。このお子さんは登校すると気分が悪くなり,それ以来,不登校ぎみになってしまった。それでも,教育センターや緑町中学校に通えるようになっていたわけですけれども,教師に,何日も休まれるといらいらすると,こういう言葉を先生の方から投げられたということでした。このお子さんは本当に失望して,さらに不登校になってしまったというお話でした。そして,このお子さんが言ったことは,先生は仕事としてやっているわけだけれども,自分たちはいろいろな悩みを抱えてやっている。そういう仕事としてやらなくちゃならない方がこんな言葉を投げられたということで,非常に失望をしたということでした。お母さんも同じような思いを持っていらっしゃるというようなお話でした。  子供も親も学校教師に今いろいろな要望を持っていると思います。やっぱりその辺のところをしっかり体制づくりをしていかなくちゃいけないというふうに考えます。  そこで伺いたいと思います。
     第1に,不登校の子供たちの受け皿づくりとして,現在の設置計画を前倒しする必要があるのではないでしょうか。また,今回設置するに当たっての全体予算は幾らになるのでしょうか。  そして二つに,先ほどの例のような教師の言動は余りにもひど過ぎますが,こうした事態を生まないために対策が必要だと考えますが,いかがでしょうか。  三つに,給食や交通費の父母負担は,教育の機会均等や義務教育は無償という立場から,行政が軽減するために援助しなくてはいけない問題だと思いますが,いかがでしょうか。  四つに,不登校対策として国に対して財政支援を求めることが必要だと思いますが,いかがでしょうか。  次は,畜産環境対策事業についてです。  広域発酵施設整備の中止については,畜産農家に対し十分な説明がされたという,先ほどの質疑の中で局長がお答えされたわけですけれども,現実は畜産農家の方々は納得できない内容だったのではないでしょうか。これまでの経過は,平成12年には施設設置計画が示されたわけです。そして,新5か年計画に盛り込まれたわけです。そして,2年後の平成14年12月に中止を決定してお知らせしているわけですが,平成16年10月までには施設を整備しなくてはならないわけです。あと2年しかありません。今回の補助事業により,1戸当たり800万円の負担が後に引けない状況のもとでつくり出されているわけです。また,千葉市も多額の補助金を出すことになり,異常な事態に陥っているような気がします。  こうした状況をつくり出したのは,やはり行政の見通しが甘かった,市の責任があったのではないかというふうに思いますけれども,いかがでしょうか。  次は,蘇我特定地区北側横水路改修工事についてです。  先ほどのお答えを要約をしますと,横水路の工事は,国の所有していた横水路を市が譲り受けて,川崎町東西1号線を整備して,国道357号を拡幅するという工事であったわけです。そして,JFEも利用するであろう蘇我特定地区の幹線街路を,国が121億円,千葉市が124億円,そしてJFEは負担なしで整備するということでした。また,この工事は,千葉市が水路を暗渠化することにより,国が本来行うべきである国道357号の拡幅,先ほど答弁にありましたけれども,車線がかなりふえるということでした。現在6車線あったものが9車線にかなり広がるという,そういうことになりますけれども,これを千葉市の負担で行うものであり,千葉市にとっては二重の負担が課せられているようです。  そこで伺いたいと思います。  これら一連の工事は,都市再生特別措置法の中で行われていますが,千葉市にとっては大きな負担をもたらし,JFEにとっては大変有利な法律というふうに考えられますが,いかがでしょうか,お答えください。  次は,希少植物の保護についてです。  レッドデータブックに掲載されているのは,日本で絶滅するおそれのある貴重な野生植物であるわけです。開発の前にこうした貴重な種は保存を進めていくべきものです。それなのに市民に説明もなく,2級河川の生実川へ移植したからよしとするのは問題ではないでしょうか。  そこで,環境局長に伺いますが,レッドデータブックの植物の取り扱いはこれでよいと考えていらっしゃるのか伺いたいと思います。  こうしたことは市民にもっと知らせるべきではないのか,市民が理解してもらうことこそ大事なことではないかというふうに考えますけれども,いかがでしょうか。  次は,契約の問題です。  今日,市民は談合体質に厳しい目を向けております。全国市民オンブズマンでも,落札率が90%以上で談合が疑われる,95%以上で談合の疑いが強いというふうにされております。長野県などでは,市民オンブズマンの運動によって落札率が下がったり,談合の実態が明らかになってきているわけです。地方自治体の入札改革の取り組みを示しているわけです。高額公共工事落札,特に今回96%を超える入札は,高値での談合の入札と考えられます。また,入札4件のうち2件が高額,2件が最低価格の入札は適正な入札とは言えないというふうに思います。  そこで,以下,伺いたいと思います。  第1に,最低制限価格を公表している大阪市や福岡市では,こんなに最低制限価格に1社を除いて入札するような異常な事態にはなっていないということでした。大阪市などは,千葉市と同じ方法でも95%程度で落札されていると聞き及んでいるわけです。こうした点からも,千葉市の最低制限価格で入札する事態は,ほかの問題が出てくるのではないかと思いますが,いかがでしょうか。  そして,二つに,地元業者が最低制限価格で入札する我慢大会のような入札が続けば,下請業者は単価割れで仕事をとらざるを得ず,さらに経営が圧迫されるというふうに思います。こうした事態を市として容認してよいのでしょうか。  清水や鹿島などのスーパーゼネコンが入る契約は96%以上の高い落札であり,一方,地元業者の入札は85%の最低制限価格の落札で,関係者から極めて不自然だという指摘が起こっております。こうした入札結果は問題ないのか,改めて伺いたいと思います。  以上で,2回目を終わります。 51 ◯議長(中本貞夫君) 答弁願います。教育長。 52 ◯教育長(飯森幸弘君) 生徒指導対策費について,2回目の御質問にお答えいたします。  適応指導教室について,さらに前倒しして設置すべきという御質問でございますが,新5か年計画により17年度に1カ所の整備を行うこととしております。  次に,適応指導教室に伴う予算額でございますが,1,385万3,000円であります。  次に,教職員の言葉遣いについての御質問でございますが,日ごろから十分指導しておりますが,今後とも各種研究会,また,本市が独自に行っております計画訪問とか管理訪問等を通じて指導してまいります。  次に,給食や交通費についての御質問でございますが,先ほど申し上げましたとおり,本市の適応指導教室は,児童生徒の生活のリズムに合わせ自由に通えることができることが特徴でありますので,給食や交通費の負担は考えておりません。  最後に,財政的な支援を求めることについてでございますが,適応指導教室につきましては,本市独自の事業でありますが,国の財政的な支援につきましては,今後研究を進めてまいります。  以上で終わります。 53 ◯議長(中本貞夫君) 経済農政局長。 54 ◯経済農政局長(田村多一郎君) 畜産環境対策事業についての2回目の御質問にお答えをいたします。  畜産のふん尿対策につきましては,これまでの経緯等を十分踏まえまして,畜産農家の負担を軽減するために補助事業の拡充を図り,最善の努力をしているところでありまして,今後とも畜産農家の理解を得ながら,事業の推進に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 55 ◯議長(中本貞夫君) 都市局長。 56 ◯都市局長水野紳志君) 議案第115号に対します2回目の質疑にお答え申し上げます。  事業費の国,市,JFEの負担でございますが,蘇我特定地区の整備については,事業個々ではなく,地区全体で国,市,あるいはそういった方の公共側とJFEがどう負担していくかの視点が重要と考えております。現行の地区全体の整備に対するそれぞれの負担割合と申しますのは,極めて適切であるというふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 57 ◯議長(中本貞夫君) 環境局長。 58 ◯環境局長(竹内茂雄君) 議案第115号のうち,所管について2回目の御質問にお答えします。  希少植物の取り扱いについては,平成11年に策定した千葉市野生動植物の保全施策指針に基づき,公共工事等の実施に際しては十分に配慮することとしております。今回の保護対策は,事前に生育状況の調査を実施するとともに,学識経験者の助言を得て行われており,適切な方法であったと思っております。  次に,保護対策の公表でございますが,市が行う環境保全対策については,市民の皆さん方に公表するよう努めておりますが,希少種の方については,それを公表することで盗掘による絶滅なども懸念されることから,慎重な対応が必要であると考えております。  以上でございます。 59 ◯議長(中本貞夫君) 財政局長。 60 ◯財政局長(鎗田昭雄君) 工事請負契約の2回目の3点の御質問につきましては,関連がございますので一括してお答えをいたします。  入札の執行に当たりましては,各入札参加者は,公表されている予定価格と最低制限価格の範囲内で自由に応札ができるものでありますので,その範囲内でみずからが応札額を定め,入札に参加していることにつきましては,特に問題はないものと考えております。  しかしながら,最低制限価格同額での抽せんによる入札が多くなってきていることにつきましては,現在の経済状況等を反映したものと考えられ,全国的な傾向ともなっておりますことから,国において調査を始めておりますので,その動向を見守ってまいりたいと考えております。  以上です。 61 ◯議長(中本貞夫君) 木田議員。 62 ◯28番(木田文代君) 3回目は,各常任委員会で十分進めていきたいと思っておりますので,今お答えいただいた中の私の方からの感想というか,そういうものを述べさせていただきたいと思います。  まず,教育なんですけれども,市内の実態がやっぱり厳しいのを直視された上で今回補正予算が組まれたと思うんですけれども,実際,そういう予算がついてやろうとしている内容については私ども歓迎したいと思うんですけれども,まだまだ足りないという,そういう気が大変いたしました。  そして,教師の研修というか,そういうようなものについてはやられているというお話でしたけれども,先ほど示したように,本当に人間としてどうなのかなというような言葉を非常にいろいろ悩んでいるお子さんに対して,そういう発言をするということは本当に許せないという気持ちがいたしました。ですから,やっぱり研修体制についてはもっともっと研究をしていただかなくちゃいけないし,非常勤というお話でしたので,そこにはもっと予算をつけて,きちっとやっていく方向が示されなくてはならないんじゃないかなということを痛感いたしました。やっぱり親たちも子供たちも教師も,みんなこのことについては本当に悩んでいるわけですから,やっぱり教育委員会としては真剣に向き合って取り組んでいくべきじゃないかなという気がしました。  それから,環境の問題なんですが,レッドデータブックに記載されている動植物を保護することは,公表することで基本的には守られていくんだと思います。公表することで,心ない方が植物を盗むということはあるかもしれませんけれども,こうした問題について,基本的には公表しながら市民全体で貴重な自然を守るという,そういう姿勢が求められるんじゃないかなというふうに思います。開発によって多くの貴重な動植物が失われるものは許せないというふうに感じます。蘇我臨海開発は,ウラギクなどの貴重な植物を守る環境問題からも,やはり見直す必要があるのではないかなというふうに考えました。  今回は,先ほど都市局長は,整備するに当たっては全体の問題があるしということでお話があったわけですけれども,一つ一つ見てみると,本当に市にとっては負担がふえるばかりだという,非常にまるでマジックのように税金が投入されていくのがこれ一つを見ても思うわけなんですよね。もともと水路についても,国が持っていて県が管理して,そしてそれをいつの間にか千葉市が管理していく。そして国道357号についても,国の整備するものをいつの間にか千葉市がやらざるを得ないという,そんな状況になっているという,本当にからくりのように税金が使われている。そんなことをすごく今回の議案で感じております。やっぱり問題ではないかというふうに考えます。  それから,入札についてなんですけれども,最低価格でとられるというのは全国的な傾向にあるということで,国の動向を見きわめていきたいというお話でしたけれども,やっぱり予定価格より2割以上も低いということ。8割入札ということになるわけですけれども,その辺で固まっちゃってやっている例がふえているわけですけれども,その辺での受注意欲って見れないことはないと思うんですけれども,実際低い価格で安全性とか守れるのか。また,下請とかそういったところに影響がないのかとか,やっぱり地元業者を守る立場に立てば,その辺での視点は市は持たなくちゃいけないんじゃないかなというふうに思います。安ければいいという問題ではないし,育成という点では,あまり最低制限価格でとられるということが続きますと,非常にその点での心配を思うわけです。  それから,95%を超える落札率については,スーパーゼネコンなどが入ると随分高いところで固まってとられているという,それも非常に問題だと思います。地元業者は低いところで固まって,それでスーパーゼネコンが入れば上の方でとられて,やっぱり不自然だと思うんですね。その辺のところは今後やっていかなくちゃいけない問題じゃないかなというふうに思います。  あとは常任委員会で深めていきたいと思います。  以上で終わります。 63 ◯議長(中本貞夫君) 木田文代議員の質疑を終わります。  以上で質疑を終わります。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第95号から第117号まで及び発議第10号を配付してあります議案・発議付託一覧表記載の委員会に付託いたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 64 ◯議長(中本貞夫君) 御異議ないものと認め,さよう決定いたしました。    ─────────────── 65 ◯議長(中本貞夫君) 以上で,本日の日程は終了いたしました。  次会は,17日午後1時より会議を開きます。  本日は,これをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後2時46分散会    ───────────────    地方自治法第123条第2項の規定により署名する。      千葉市議会議長  中 本 貞 夫      千葉市議会議員  武 田 香 織      千葉市議会議員  黒 宮   昇 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...